兵庫県尼崎市の日本庭園を望む茶寮「茶寮 楽書院」にて、毎月ゆったりとしたペースでお茶の世界を探求する全12回の特別セミナーシリーズ「楽書院 十二の景」が開催されます。シリーズ開始日は2026年10月28日(水)です。
各回はひとつのテーマを「景」として取り上げ、参加者が香りと味を実際に体験しながらお茶の魅力を学びます。全12回を通して「お茶と食のペアリング」を軸にしており、楽書院のスイーツと組み合わせることで、お茶の楽しみ方を広げます。日本庭園を眺めながら、香りや味わい、そして食とのペアリングを楽しむ、お茶の世界への第一歩となるセミナーです。

お茶の飲み比べを行い、香りや味の違いを五感で体験します。
楽書院が学びの場を開く理由
店名にある「書院」という言葉は、時代とともにその意味を変えてきました。くつろぎのリビングルームであったり、学びのための書斎であったり、あるいは客人を迎えるための部屋であったりと、さまざまな意味を持っています。
これまで楽書院は、庭園を眺めながらくつろぎ、季節の風情でお客さまを迎える場所でした。「十二の景」は、同店のもう一つの側面である「学びの書斎」を開くものです。毎日茶葉からお茶を淹れ、スイーツと共に提供している茶寮だからこそ、月に一度、ひとつのテーマでお茶の楽しみ方を共有できるのです。

ほのかな和の香りがするサブレなど、ペアリング用に多彩な茶菓子が用意されています。
第一景:「世界のお茶への扉」
第一回は、知識ではなく五感を使って、同じ茶葉から生まれる違いを発見するペアリング体験です。
緑茶、烏龍茶、紅茶は色や香り、味わいが異なりますが、すべて同じチャノキから作られています。では、なぜこれほどまでに異なる仕上がりになるのでしょうか。第一回は、チャノキの基礎知識、お茶の分類、製法の違い、世界のお茶の産地といった基本を学ぶ座学から始まります。その後、白茶、黄茶、緑茶、青茶(烏龍茶)、紅茶、黒茶の6種類のお茶を飲み比べ、五感でその違いを確かめます。
お茶を変えるだけで、お菓子の甘さが引き立ったり、香りが立ち上がったり、あるいは全く異なる余韻が残ったりします。「どれが正解か」ではなく「自分がどれを好きか」を見つけることが大切です。知識として暗記するのではなく、自分自身の味覚を探るための時間です。
講師について

講師:茶ばっしー氏(お茶活推進委員会 代表)
講師は、お茶活推進委員会代表の茶ばっしー氏です。
「もっと気軽に、もっと楽しく、お茶のある暮らし」をモットーに、兵庫県を拠点にお茶の楽しみ方を発信し続けています。2018年の和紅茶の祭典を皮切りに、2023年からは神戸のお茶イベント「TEA KOBE」を主催。全国の生産者や茶商と、お茶ファンをつなぐイベントとして成長し、60種類以上のお茶の試飲ができる場を提供しています。2026年からは、春夏と秋冬の年2回開催されます。「神戸北野音楽茶会」など、日常にお茶を取り入れるためのイベントも数多く企画しており、楽書院のお茶選びにも携わっています。
内容は、お茶の勉強を始めたい方はもちろん、日常的にお茶を楽しんでいる方にも適しています。各回単発での参加も可能です。
第一景の開催概要
- イベント名: 楽書院「十二の景」第一景「世界のお茶への扉」
- 日時: 2026年10月28日(水)午前10時30分~午後12時00分。店舗の定休日に開催し、会場はセミナー貸切となります。
- 会場: 茶寮 楽書院(兵庫県尼崎市三反田町3-3-16)
- 参加費: 1人3,500円(税込)。6種類のお茶のテイスティング、茶菓子、お土産付き。
- 定員: 12名。5名に満たない場合は延期となります。
- プログラム:
- 座学:チャノキとは、お茶の6大分類、製法による違い、世界のお茶の主要産地、お茶の基本分類について
- 実践:香りの表現、テイスティング、ペアリング体験
- 申し込み方法: 予約フォームよりお申し込みください: https://chabachy.official.ec/items/153435531
全12回のプログラム:お茶の一年間
1年を通して、月に一度「景」を巡ります。興味のある回だけの参加も歓迎です。
2026年
- 10月: 第一景「世界のお茶への扉」。香りの違いを知る・お茶の定義について
- 11月: 第二景「茶葉はなぜ美味しい?」。旨味と香りの秘密・お茶の成分と効能について
- 12月: 第三景「Tea Magic 発酵の秘密」。移り変わる香りを追う・お茶の製法と分類について
2027年
- 1月: 第四景「日本茶を旅する」。緑の香りを嗜む・国内産地によるお茶の特徴
- 2月: 第五景「ブレンドティーを知る」。香りの組み合わせ・合組(ごうぐみ)の意味と自分好みの発見
- 3月: 第六景「世界の紅茶ツアー」。産地ごとの際立つ香り・世界のお茶文化と歴史
- 4月: 第七景「茶畑からカップへ」。土地が育む香り・品種とテロワール(生産者ゲスト回)
- 5月: 第八景「Brew Lab 淹れ方の科学」。香りのサイエンス・抽出方法と茶器の種類
- 6月: 第九景「香りを言葉にする」。官能評価と表現方法
- 7月: 第十景「自分でお茶のペアリング」。香りの行方・お茶とスイーツの組み合わせを深掘り
- 8月: 第十一景「お茶でおもてなし」。お茶の所作と楽しみ方
- 9月: 第十二景「お茶の活用とSDGs」。日常へのお茶の取り入れ方と、お茶の循環
各回の日程や内容は変更になる場合があります。参加前に楽書院のインスタグラム(@rakushoin)で最新情報をご確認ください。
お気に入りの一杯を持ち帰る
セミナーで印象に残ったお茶は、当日飲み比べたものの中から、あるいは楽書院がおすすめする茶葉として、店頭の物販コーナーで購入し持ち帰ることができます。「これが好き」と感じた一杯を自宅でも楽しみ、セミナーで出会ったお茶を日常のひとときへと繋げられます。
「楽書院」という名前について
「書院」という言葉は、時代とともに意味を変えてきました。もともとは僧侶の私的な部屋を指していました。室町時代になると、武家や公家の居間も兼ねた書斎を意味するようになります。その後、安土桃山時代に書院造りが発展すると、客人を迎えるための畳敷きの部屋を指すようにもなりました。
そこに「楽」という字を加えることで、その空間での快適なくつろぎを表現しています。布団を敷けばリビングになり、仕事の書斎にもなり、客人を迎える場所にもなる、それらの機能を気軽に行える部屋というイメージから名付けられました。
楽書院について
楽書院は、広々とした日本庭園と水の音に囲まれ、日常を離れた時間を過ごせる茶寮です。
風に揺れる暖簾をくぐると、すぐに清らかな水の音が耳に届きます。楽書院のシンボルである日本庭園には、計算された高低差によって作られた穏やかな「水落(みずおち)」があり、そのせせらぎが静寂を醸し出しています。(滝の音の動画はインスタグラムで公開しています。)店内では、日本庭園をまるで額縁に入った絵画のように眺めながら、静かなひとときを過ごせます。一人での時間にも、大切な方との会話にも、ゆったりとした空間です。

店内から見た水落(みずおち)

茶葉や和菓子が揃う、楽書院の物販コーナー
店舗情報

店舗外観
茶寮 楽書院
- 住所: 兵庫県尼崎市三反田町3-3-16(〒661-0024)
- アクセス: 阪神バス「尾浜西口」停より徒歩4分、JR立花駅より徒歩16分、大阪国際空港から車で13分。駐車場30台分完備。
- 電話番号: 06-4950-5911
- 営業時間: 午前11:00~午後6:00(ランチL.O. 14:00、カフェL.O. 17:00)。アフタヌーンティーは14:00より提供(L.O. 16:00、要予約)。
- 定休日: 火曜日・水曜日
- 公式ウェブサイト: 楽書院 公式ウェブサイト
楽書院は、大人のためのくつろぎの空間を目指しており、中学生以上のお客さまを歓迎しています。