初台のICCにて「Digital×北斎 with チャールズ・ラング・フリーア寄贈コレクション」展が2026年12月15日より開催

發布於: 2026年11月6日 •
初台のICCにて「Digital×北斎 with チャールズ・ラング・フリーア寄贈コレクション」展が2026年12月15日より開催

東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] にて、2026年12月15日(火)から2027年3月28日(日)まで、「Digital×北斎 with チャールズ・ラング・フリーア寄贈コレクション」展が開催されます。本展はNTT東日本が主催します。

米国スミソニアン国立アジア美術館(NMAA)が所蔵する葛飾北斎の肉筆画作品は、同美術館でしか見ることができません。本展では、NTTアートテクノロジーがアルステクネと共同で現地にて作品を高精細デジタル化し、デジタル作品として日本に里帰りさせました。

背景と概要

本展は、海外の美術館に所蔵されている北斎作品に焦点を当てています。

米国の鉄道事業で財を成したチャールズ・ラング・フリーア(1854–1919)は、画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラーとの親交を通じてアジア美術への関心を深めました。西洋と東洋に共通する美を追求した彼は、日本美術を含むアジア美術を厳選して収集し、素晴らしいコレクションを築き上げました。彼の北斎肉筆画コレクションは、世界最高峰と言われています。1919年のフリーアの死後、コレクションはスミソニアン協会に寄贈され、1923年には全米初のアジア美術専門の国立美術館としてNMAAが開館しました。しかし、フリーアの遺言により、これらの作品はNMAA館内でしか展示できないため、鑑賞の機会は限られていました。

米国建国250周年記念の一環として、NMAAの協力のもと、フリーア・コレクションから厳選された作品が日本の皆様に紹介されます。NMAAが選定した作品は屏風です。国内に現存する北斎の屏風は少ないため、展示される作品はすべて貴重なものです。さらに、北斎が一生をかけて追求した波のテーマの集大成である《波濤図》も加えられました。NTTアートテクノロジーは、高度なデジタル化技術を持つアルステクネと共に、米国にてこれらの作品のデジタル化を行いました。

屏風の鑑賞は、浮世絵版画や肉筆の掛け軸の鑑賞とは大きく異なります。例えば、六曲一双の屏風は広げると鑑賞者の視野を覆うほどの大きさになり、鑑賞者を作品の世界へと引き込みます。

本展は、これらの貴重な作品を複製するにとどまりません。デジタル技術を駆使して各作品の世界をより深く掘り下げ、その世界を拡張しています。

NMAA館長からのメッセージ

スミソニアン国立アジア美術館館長 チェイス・F・ロビンソン氏

「スミソニアン国立アジア美術館にとって、米国建国250周年は、私たち自身の歴史だけでなく、日本との協力関係、世界中から訪れる来館者、そして誰もが楽しめる貴重な文化遺産を祝福する機会です。この節目にあたり、米国初の国立美術館である当館が所蔵する愛すべき北斎の作品を、先進的な映像技術と展示技術を通じて日本の皆様にお届けすることほど、ふさわしい方法はないでしょう。

国立アジア美術館とNTT東日本のコラボレーションは、独自のデジタル化技術によって実現しました。この取り組みを通じて、ワシントンD.C.を訪れる機会のない方々にも、質感や実物大のサイズ、細部まで忠実に再現された作品を鑑賞していただけます。本展の没入型の展示体験は、これらの重要な作品に新たな命を吹き込むことでしょう。」

展示作品

  1. 《十二ケ月花鳥図》 – 六曲一双屏風:インタラクティブ・大型プロジェクションおよび高精細複製スクリーン(実物大)
  2. 《富士田園景図》 – 六曲一双屏風:3Dダイブ・シアター、高精細複製スクリーン(実物大)、および高精細複製(拡大)
  3. 《海浜富士遠望図》 – 二曲一双屏風:3Dダイブ・シアター
  4. 《雑画屏風》 – 二曲一隻屏風:大型プロジェクション
  5. 《観桜風俗図》 – 六曲一双屏風:3Dダイブ・シアター
  6. 《波濤図》 – 一幅掛け軸:3Dダイブ・シアター
  • 「3Dダイブ・シアター」は、前後左右と床面の4面に映像を投影し、作品世界への没入感を味わえる体験型作品です。作品2、3、5、6は連続した展示構成となっています。
  • 全6作品のデジタルデータを自由に拡大して鑑賞できる「フローティング・ギガ・ビューワー」も展示されます。

インタラクティブ・大型プロジェクション、大型プロジェクション、3Dダイブ・シアターの映像制作は、アルステクネおよび山口翔が担当。高精細複製スクリーンの制作協力は、ローランド ディー.ジー.株式会社が行いました。

高精細デジタル化とデータの活用

NMAAの協力のもと、NTTアートテクノロジーとアルステクネは、NMAA館内にて6作品の高精細デジタル化およびカラープルーフ(色校正)を行いました。デジタル化およびデータ処理には、アルステクネの特許技術である三次元質感画像処理技術(DTIP)が使用され、1平方メートルあたり約20億画素のデジタルデータを生成しました。NMAA所蔵の北斎肉筆画がこれほど高精細にデジタル化されるのは今回が初めてです。

デジタルデータは、本展で展示されるデジタル作品や高精細複製の制作だけでなく、NMAA内での研究活動にも活用されることが期待されています。

高精細デジタル化作業の様子

北斎屏風の細部

屏風とコンピュータを使った作業風景

開催概要

  • 展覧会名: 「Digital×北斎 with チャールズ・ラング・フリーア寄贈コレクション」展
  • 展覧会ウェブサイト: https://www.ntt-east.co.jp/art/hokusai-freer/
  • 会期: 2026年12月15日(火)〜2027年3月28日(日)
  • 休館日: 月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日(月)〜1月4日(月))、全館メンテナンス日(2月14日(日))
  • 開館時間: 11:00〜18:00(入場は17:30まで)
  • 会場: NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーB(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階)
  • アクセス: 京王新線「初台駅」東口より徒歩2分
  • 入場料: 一般 1,200円(1,100円)、大学生 1,000円(900円)。()内は15名様以上の団体料金。
    • 障がい者手帳をお持ちの方と付添者1名、65歳以上、高校生以下は無料(当日証明書等の提示が必要)、ICC年間パスポート所持者は無料。
  • オンラインチケット: https://webket.jp/pc/ticket/index?fc=00434&ac=0100
  • 主催: NTT東日本
  • 企画・運営: NTTアートテクノロジー
  • 特別協力: スミソニアン国立アジア美術館
  • 協力: アルステクネ、一般財団法人北斎館、ローランド ディー.ジー.株式会社、地域循環型ミライ研究所(NTT東日本)

ミュージアムグッズ

会場では、作品の高精細デジタルデータを使用したミュージアムグッズや展覧会図録が販売されます。

  • 展覧会図録
  • ポストカード
  • ミニチュア屏風
  • クリアファイル(A4)
  • チケットフォルダー
  • リングノート(A5)
  • 一筆箋
  • トートバッグ
  • 日本手ぬぐい

グッズの製造・販売はNTTアートテクノロジーが行います。ラインナップは現在の予定であり、変更される可能性があります。

今後の展開

NTTグループ各社による展示

本展の主催であるNTT東日本および協賛するNTTグループ各社は、本展で展示される作品を様々な機会で紹介する予定です。現在予定されている展示は以下の通りです。

  • 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)、NTT DATA HOUSE(NTT協賛): 2027年1月18日(月)〜1月22日(金)、スイス・ダボスにて。展示作品:《波濤図》
  • 国際園芸博覧会(花博)、NTT東日本パビリオン(NTT東日本主催): 2027年3月19日(金)〜9月26日(日)、神奈川県横浜市にて。展示作品:《十二ケ月花鳥図》

フリーア邸での展示の可能性

将来的な連携策の一つとして、NMAAはデトロイトのフリーア邸にて高精細複製スクリーンの展示を検討しています。