雨降妖怪「てるぽん」が小豆島妖怪美術館の「POP妖怪オーディション」で第1位に輝く

發布於: 2026年7月2日
雨降妖怪「てるぽん」が小豆島妖怪美術館の「POP妖怪オーディション」で第1位に輝く

小豆島にある妖怪美術館は、現在開催中の「POP妖怪展」の一環として行われた来館者参加型企画「POP妖怪オーディション(第1期)」の結果を発表しました。第1期展示で紹介された現代妖怪54作品を対象に投票が行われ、合計5,024票が投じられた結果、「てるぽん」が407票を獲得し第1位に選ばれました。

てるぽんは、暑さに悩む人々のために体から雨を降らせて気温を下げてくれる妖怪です。雨模様が気になる梅雨時から、本格的な夏にかけて、「涼しさを届ける」雨の姿を描いた季節にぴったりのキャラクターとして注目を集めています。

現在、妖怪美術館では「POP妖怪展」の第2期展示を開催中です。また別の現代妖怪たちが勢揃いし、来館者がお気に入りの妖怪に投票する「POP妖怪オーディション(第2期)」も引き続き行われています。

第1位に輝いた妖怪「てるぽん」とは?

第1位に選ばれた「てるぽん」は、夏場、暑さに苦しむ人々のために体から雨を降らせて気温を下げてくれる妖怪です。必要に応じて足元の球体を回して涼風を送り、人々が喜ぶ姿を見て幸せそうに微笑みます。

雨や日差しが気になる梅雨の季節から、夏のピークにかけて、てるぽんはまさに季節にぴったりの妖怪です。雨を単に陰鬱なものとしてではなく、暑さを和らげ、人々に涼しさと笑顔をもたらすものとして描くその姿には、現代妖怪特有のユーモアと優しさが表れています。

親しみやすい名前、愛らしい外見、そして人々の悩みに静かに寄り添うというコンセプトが、多くの来館者の支持を集めました。

「POP妖怪オーディション(第1期)」結果発表

本プロジェクトは、展示作品の中から来館者が「お気に入りの妖怪」に投票するものです。第1期では全54作品がエントリーし、総投票数は5,024票にのぼりました。

POP妖怪オーディション(第1期)最終結果 トップ10

  1. てるぽん - 407票
  2. オチャノミトモ - 390票
  3. 千目おにぎり - 284票
  4. そらみみ - 276票
  5. 春風龍 - 247票
  6. タイムラインの隙間 - 176票
  7. 妖怪いいね!いいね! - 165票
  8. ぼたんぼ - 160票
  9. 鬼たまご - 156票
  10. 蠟神 - 152票

POP妖怪オーディション(第1期)最終結果 トップ10

投票結果から見る「現代妖怪」の魅力

上位にランクインしたのは、親しみやすいシルエットや、可愛らしさと不気味さが同居する造形、そして現代の生活や感性にインスピレーションを得たキャラクターたちでした。

第1位の「てるぽん」は、雨で暑さを和らげ、風を送って人々を喜ばせるという優しいコンセプトが強い印象を残しました。第2位の「オチャノミトモ」は、お茶碗から顔を覗かせる愛くるしさと、「僕と友達にならない?」と語りかけるフレンドリーな魅力が特徴です。第3位の「千目おにぎり」は、「食べ物を粗末にすると目がつぶれる」という言い伝えを「キモカワ」な妖怪として表現した作品です。第4位の「そらみみ」は、誰もが経験する聞き間違いという現象を動物のような姿として具現化しました。第5位の「春風龍」は、春の風を龍の仕業と解釈するというユニークな着想と、繊細で美しい造形が融合しています。

一目で意味が伝わる親しみやすい作品から、造形の可愛らしさや美しさが際立つ作品まで、投票を通じて現代に生まれた妖怪たちの多様な魅力が浮き彫りとなりました。

「POP妖怪オーディション(第2期)」開催中

妖怪美術館では現在「POP妖怪展」の第2期展示を開催しており、第1期とは異なる妖怪たちがエントリーする「POP妖怪オーディション(第2期)」を実施しています。第1期のチャンピオン「てるぽん」を上回る人気妖怪が現れるのでしょうか?ぜひ会場で、あなただけの「お気に入り妖怪」を見つけてください。

POP妖怪展の現代妖怪

POP妖怪展の現代妖怪

POP妖怪展の現代妖怪

POP妖怪展の現代妖怪

「POP妖怪展」について

「POP妖怪展」は、フランスの出版社RockBookより世界発売された妖怪美術館の書籍『POP YOKAI 現代百鬼夜行 Contemporary Character Art of Japan』の出版1周年を記念した特別展です。書籍に掲載された100体を超える現代妖怪たちが第1期・第2期に分けて展示されており、現在は第2期展示が公開中です。

POP妖怪展 - 概要

  • 期間:2025年12月26日(金)~2026年11月30日(月)
    • 第1期:2025年12月26日(金)~2026年5月28日(木)
    • 第2期:2026年5月29日(金)~2026年11月30日(月)
  • 会場:妖怪美術館 3号館 2階

POP妖怪展

100体以上の現代妖怪を紹介するバイリンガル妖怪アートブック

2024年9月にフランスの出版社Rockbookからリリースされた『POP YOKAI 現代百鬼夜行 Contemporary Character Art of Japan』は、日本のユニークな妖怪文化と、現代アーティストによって新しく創造された妖怪の姿を日本語と英語で紹介する妖怪アートブックです。

本書では、妖怪美術館のコレクションから100体以上の妖怪をフルカラーで掲載しています。妖怪研究家・香川雅信氏の監修により、古くから伝わる妖怪たちが現代にどう解釈され、新たなキャラクターとして生まれ変わったのか、多彩なビジュアルとともに解説されており、その背景にある文化についても触れています。

妖怪美術館について

小豆島の迷路のまちにある妖怪美術館は、1,000体以上の妖怪造形作品や絵画を収蔵・展示しています。町中に点在する4つの古民家を巡りながら、スマートフォンガイドアプリを使って鑑賞する体験型ミュージアムで、最後には驚きの仕掛けも待っています。妖怪の起源から現代妖怪まで、作品を楽しみながら学ぶことができます。館長は、小豆島出身の妖怪画家・柳生忠平氏です。