船橋まりの個展「Embedded in it」が8月29日より京都 蔦屋書店にて開催。記憶と時間の経過をテーマにした新作のフレスコ画と油彩画を展示

發布於: 2026年8月7日
船橋まりの個展「Embedded in it」が8月29日より京都 蔦屋書店にて開催。記憶と時間の経過をテーマにした新作のフレスコ画と油彩画を展示

京都府京都市下京区の京都高島屋S.C. [T8] 5階・6階に位置する京都 蔦屋書店は、2026年8月29日(土)から9月18日(金)まで、5階アートウォールにてアーティスト・船橋まりの個展**「Embedded in it」**を開催します。

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展覧会概要

船橋まりは「人間回帰」をテーマに、抽象画を通じて人間の知覚、記憶、感覚を探求するアーティストです。彼女は、記憶を単に保存されるものではなく、思い出すたびに再構成され、断片的な感覚や光景、感情が新たに結びつけられるものとして捉えています。情報を正確に記録し即座に取り出せる現代社会においても、人間の記憶は絶えず編集され、何かを失い、また何かを補完し続けています。船橋は、その曖昧で不完全なプロセスの中にこそ「人間らしさ」が宿ると考えています。

展覧会タイトルである「Embedded in it(そこに埋め込まれたもの)」は、素材に刻まれた時間の痕跡と、人の中に静かに蓄積されていく記憶や感覚を指しています。人間の記憶が持つ流動性に焦点を当て、作品そのものを通じてその在り様を可視化します。

新作では、約4000年の歴史を持つ技法「フレスコ」を初めて取り入れました。顔料を漆喰に定着させて硬化させるフレスコ画は、長期間の保存に耐える性質を持っています。壁面からパネルへ転写する際に生じるひび割れや剥離さえも作品の一部として捉えることで、時間の蓄積とともに、記憶特有の曖昧さと変化を表現しています。新作の一例として『柔らかさと棘の間 -Embedded in fresco #1』(325×400×20mm; 漆喰、砂、顔料、膠、接着剤、木製パネル; 2026年)などが挙げられます。

また、継続して取り組んでいる油彩画も展示します。薄く希釈した絵具を支持体に浸透させるステイニング技法を用い、滲みやぼかしを活かした抽象表現で、内面に埋め込まれた重層的な記憶や感覚を描き出そうと試みています。

アーティストステートメント

人間の記憶は固定されたものではない。思い出すたびに、記憶は新しく再構成される。断片的な感覚や光景、感情がひとつの風景として組み立て直される。その過程で、何かは失われ、何かは補完される。私たちが「記憶」と呼ぶものは、繰り返される編集と再構築の営みに過ぎないのかもしれない。

情報を正確に記録し、瞬時に取り出せる時代だからこそ、この曖昧で不完全なプロセスこそが人間固有の感覚であり、その不完全さの中にこそ人間らしさが宿っていると私は信じている。

本展では、時間の痕跡が素材に埋め込まれていくプロセスをもとにフレスコ画を制作し、形を変えながら存在し続ける記憶の様相を描いた。「Embedded in it」というタイトルは、支持体に刻まれた時間だけでなく、私たち自身の内側に静かに埋め込まれた記憶や感覚への問いかけでもある。

約4000年の歴史を持つ古典技法であるフレスコ画を現代的に再解釈し、創作過程で生まれる損失や痕跡といった「時間そのもの」を内包する素材を表現の一部として取り入れることで、記憶の新たな表現を試みている。

私が掲げる「人間回帰」というテーマにおいて、それは原始的な過去へ戻ることではない。曖昧さや揺らぎ、不完全さの中にこそある「人間であることの意味」を、もう一度見つめ直すことだと考えている。

作品販売

展示作品は、8月29日(土)午前10時30分より会場にて販売を開始します。

*プレセール等の状況により、会期前に販売終了となる場合がございます。

アートECサイト「OIL」では、9月1日(火)午前10時30分から9月18日(金)午後8時まで販売を行います。

アーティスト紹介

Marino Funahashi

船橋まり(Marino Funahashi)

1989年愛知県生まれ。画家である父の影響で幼少期から絵画に親しみ、武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻空間演出デザインコース修了。人間回帰をテーマに、人間の記憶や知覚のプロセス、目に見えない記憶や感覚、不完全さなどを探求し、多様な素材で抽象表現を制作。韓国、デンマーク、アブダビなど、海外のアートフェアにも精力的に出展している。

主な個展歴

  • 2026年:「あわいに触れる」(阪急メンズ大阪 コンテンポラリーアートギャラリー、大阪)
  • 2026年:「FILTER - Reconstructing the Unseen」(JPS GALLERY、香港)
  • 2025年:「消えゆく輪郭」(名古屋三越栄店 7階 アートサロン、愛知)
  • 2025年:「Inner Elements」(EVERANDART、東京)
  • 2025年:「RAIN」(ALLDAY GALLERY、東京)
  • 2025年:「Unseen: Quiet Landscapes Within」(軽井沢ニューアートミュージアム WHITESTONE GALLERY 1, 2、長野)
  • 2025年:「視線の対話」(WORLDTIMES、兵庫)
  • 2024年:「玉響の庭」(gallery201、東京)
  • 2024年:「DESIGNART TOKYO 2024 Special Exhibition」(西武渋谷店 ショーウィンドウ、東京)
  • 2023年:「曖昧美」(MA5 GALLERY、東京)
  • 2023年:「DESIGNART TOKYO 2023 個展」(SieMatic Aoyama、東京)
  • 2022年:「色の記憶」(ALLDAY GALLERY、東京)
  • 2022年:「CONFRONT」(MONKEY GALLERY、東京)

展覧会詳細

船橋まり 個展「Embedded in it」

会期: 2026年8月29日(土)~9月18日(金)
時間: 10:30~20:00(最終日のみ17:00閉場)
会場: 京都 蔦屋書店 5F アートウォール — 京都高島屋S.C. [T8] 5F・6F(京都市下京区四条通寺町東入る御旅町35番地)
入場料: 無料
お問い合わせ: 075-606-4525(営業時間内) / kyoto.info@ttclifestyle.co.jp
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