2026年8月1日、東京都指定有形文化財である土浦亀城邸にて、映画上映とトークセッション「白磁、色絵磁器、染織──三つの『白』から紐解く、工芸の華」を開催いたします。本イベントは、PO不動産株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:福田康弘)と、公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団の共催となります。
プログラムの中心となるのは、現代的な造形で注目を集める気鋭の白磁作家、和田安岐氏の創作プロセスと制作思想を記録した短編映画(約15分)の上映です。その後、白磁、色絵磁器、染織という異なる領域で活躍する3名の作家によるトークセッションを行います。和田氏に加え、重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)の十四代今泉今右衛門氏、染織家の宮入映氏を迎え、「白」という切り口から、各分野の素材、技法、表現、そして考え方の違いを深掘りします。
工芸における「白」について
工芸において、「白」は単なる色以上の意味を持ちます。
白磁においては、土、釉薬、削りによって生み出される造形の差異を際立たせます。色絵磁器においては、色彩をのせるための基盤としての役割を果たします。染織においては、植物染料などで染め上げる前の白糸が、その構造や織り方、光の透過によって、白そのものの表情を変化させます。本プログラムでは、これら工芸の各分野における「白」の意味や役割を通じ、日本の工芸が持つ技術、感性、そして創造的な思考の広がりを紹介します。
土浦亀城邸の「白」
本プログラムの会場である土浦亀城邸もまた、「白」が特徴的な建築です。モダニズム建築特有の白い箱型の外観に加え、明るく開放的なリビングルームは、内装材や丸い照明器具に見られる柔らかな「白」が印象的です。
これら3つの工芸が持つ「白」のテーマと共鳴する空間を活かし、各回20名限定の少人数制とすることで、映画、工芸、建築、そして言葉が間近で交差する親密な場を創出します。
イベント概要とプログラム
お申し込みはPeatixより受付いたします。 https://kogei3.peatix.com.
お申し込みは7月10日(金)午前10時のイベントページ公開と同時に開始いたします。

注意事項とお願い
土浦亀城邸は元個人住宅であり文化財建造物であるため、お申し込みの前に以下の条件をご一読いただき、ご同意くださいますようお願いいたします。
- 当日、館内の見学時間はございません。指定された入退場ルートおよび着席エリア外への立ち入りはご遠慮ください。
- 会場はバリアフリー対応ではございません。車椅子や杖をご利用の方への対応が難しく、未就学児のご入場はお断りしております。
- 館内への入館に関するその他の注意事項も適用されます。詳細はこちをご確認ください。
- 内容、登壇者、スケジュールはやむを得ない事情により変更となる場合がございます。
登壇者プロフィール
十四代 今泉今右衛門(重要無形文化財「色絵磁器」保持者)
1962年佐賀県生まれ。
2014年、重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)に認定。日本工芸会副理事長。

和田安岐(白磁)
1978年千葉県生まれ。
2017年、第64回日本伝統工芸展にて東京都知事賞を受賞するなど、受賞歴多数。日本工芸会正会員。

宮入映(染織)
長野県生まれ。
2012年、第46回日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞を受賞するなど、受賞歴多数。日本工芸会正会員。

土浦亀城邸について
所在地: 東京都港区南青山2-5-13
オリジナル設計: 土浦亀城・土浦信子(1935年、品川区上大崎)
改修・移築設計: 安田アトリエ
建物概要: 地上2階、地下1階、建築面積66.39平方メートル、延床面積191.36平方メートル

写真 ©Tomoyuki Kusunose