やっとかめ文化祭実行委員会(名古屋市などで構成)は、名古屋の歴史と文化の魅力を市内各所で体感する「やっとかめ文化祭 DOORS」を開催します。名古屋城や老舗料亭、公園、そして街そのものが祭の舞台となり、名古屋の文化への「扉」が市内あちこちに開かれます。
2013年に始まり、2023年からは「やっとかめ文化祭 DOORS」の名称で親しまれている本祭も、今年で14回目となります。路地やステージで伝統芸能に出会える「街中芸ひろば」、街を教科書に見立てて学ぶ「旅する名古屋学」、名古屋が誇る和菓子を巡る「名古屋和菓子」など、プログラムも充実しています。
各プログラムのチケットは、9月11日(金)午前9時より販売を開始します。
街中芸ひろば プログラム
ディレクター:西川 順之助

いつもの路地に伝統芸能が彩りを添え、名古屋のあちこちで小さな物語が紡がれます。今日へと受け継がれてきた多彩な名古屋の伝統芸能から、劇場で上演される本格的な舞台まで、日常の風景の中で「芸どころ名古屋」の魅力を余すところなく体験できるプログラムです。
注目プログラム1:街中芸ひろば オープニング in ナディアパーク

辻狂言、箏・尺八ステージ、しゃちほこチャレンジ、ストリート歌舞伎など、盛りだくさんの内容をお届けします。いつもの名古屋の街が少し違った表情を見せる、祭りの華やかな幕開けです。
日時: 2026年10月17日(土)午後1時〜
会場: ナディアパーク アトリウム
料金: 無料
辻狂言 — 午後1時〜
狂言は、室町時代初期に誕生した600年以上の歴史を持つ対話劇の喜劇です。庶民の日常を明るく描き出し、今も昔も変わらない人間の本質を映し出しながら、温かい笑いを届けます。時を超えて受け継がれる路地裏の物語を、ぜひ舞台でお楽しみください。
出演: 井上 松次郎、井上 蒼大 ほか
箏・尺八ステージ — 午後1時40分〜
街中芸ひろばに音楽の彩りを。名古屋三曲協会のメンバーによる、日本の伝統楽器の音色をご堪能ください。
出演: 箏 — 若山美積(1年)、小宮山るい(2年)、長山桜右(3年)、佐藤遊羽(6年)、石川理央(中学2年)、浅井りえ; 尺八 — 平野透山
曲目: 越天楽、千鳥の曲、赤い花束、勇気100%
しゃちほこチャレンジ 復活 — 午後2時10分〜
「やっとかめ文化祭 DOORS」で人気を博した「しゃちほこチャレンジ」が2年ぶりに帰ってきました。「黄金のしゃちほこダンス」を習得した参加者たちが、練習の成果をステージで披露します。
出演: 一般参加者の皆様
ストリート歌舞伎「名古屋心中 その後」 — 午後2時40分〜
脚本・演出: 西川 順之助(日本舞踊西川流四世家元)
出演: 工藤 倉鍵(日本舞踊工藤流四世家元)、ときわづ綱連、間瀬礼章、アクション・プロデュース・カンパニーRE-act
注目プログラム2:未来の茶人たち 名古屋・こども茶会

今年の茶会は、名古屋の茶の湯文化を未来へとつなぐ子どもたちが主役です。お茶を点てることからお客様をおもてなしすることまで、すべて子どもたち自身が担当します。小さくても立派な茶人として、心のこもった一期一会の場を創り出します。名古屋の茶の湯文化の未来が明るいと感じられるひとときです。流派や作法を知らなくても大丈夫です。親子連れ、子ども同士、大人だけでも、どなたでもお気軽にご参加ください。
備考: 5歳以上が対象です。
主催: 耕雲庵 u_15チーム
会場: 八事山興正寺 竹翠亭(名古屋市昭和区八事本町78)
日時: 2026年10月18日(日)、全4回開催
料金: 3,000円(5歳以上)
定員: 各回25名
注目プログラム3:Keiko Lee Meets WA-GAKKI — 能楽堂に響くジャズの調べ

日本を代表するジャズボーカリスト、ケイコ・リーさんが、2021年の本祭で名古屋能楽堂にて初めてコンサートを行い、津軽三味線や篳篥とジャズの競演を実現させました。今年は新たなメンバーを迎え、再び能楽堂の舞台で和楽器とジャズのコラボレーションを展開。ケイコ・リーさんの深く特徴的な歌声が、伝統とモダンを一つに結びつけます。「やっとかめ文化祭 DOORS」ならではの特別なラインナップです。
日時: 2026年11月4日(水)午後6時開場、午後7時開演(午後8時45分終演予定)
会場: 名古屋能楽堂(名古屋市中区三の丸1-1-1)
料金: SS席 8,500円、S席 8,000円、A席 7,000円、B席 5,000円(全席指定・税込)
旅する名古屋学 プログラム
ディレクター:近藤 真理子

見慣れたはずの街に、まだ見ぬ表情や物語が隠されているかもしれません。街そのものを教科書に見立て、歴史や芸能、文化、建築、産業、自然、地形まで、47のコースを通じて名古屋を学び直す「旅する学校」です。今回は、その中からおすすめの4プログラムを紹介します。
注目プログラム1:古道マニアと歩く呼続の路地裏 — 旧東海道、鎌倉街道、塩付街道をたどる

南区呼続エリアには、旧東海道、鎌倉街道、塩付街道という3つの歴史的な街道が交差しています。名古屋生まれの古道マニアと一緒に、入り組んだ古い街道や、そこにある歴史的な名所を巡り、往時の面影を探す散策イベントです。
日時: 2026年11月1日(日)午後1時30分〜午後4時
集合: 名鉄名古屋本線「呼続駅」改札前
料金: 2,000円
定員: 15名
ガイド: 荻窪 圭(フリーライター)
注目プログラム2:名古屋めしは「ネオ・ジャパニーズ・フード」なのか?

食文化論『ネオ・ジャパニーズ・フード』では、日本独自の進化を遂げた食を「ネオ」と定義し、全国的に愛されるようになった料理に光を当てています。著者の冨山由紀子さんは、名古屋の食文化「名古屋めし」こそが最も「ネオ」であると指摘します。聞き手に名古屋ライターの大竹敏之さんを迎え、ユネスコも(まだ)気づいていない名古屋めしの魅力を、食べて学び、味わうプログラムです。
日時: 2026年11月1日(日)午後3時〜午後5時
会場: 世界の山ちゃん 新栄店(名古屋市中区東桜2-19-6 TS東桜ビル)
料金: 4,500円(名古屋めしセット、ドリンク1杯付き)
定員: 40名
講師: 冨山由紀子(ライター、漫画研究者、白百合女子大学准教授)
聞き手: 大竹敏之(フリーライター)
注目プログラム3:名古屋伝統芸能の美を味わう — なぜ名古屋の「踊り」は魅力的なのか?

今年、瑞宝中綬章を受章された安田文吉先生を迎え、名古屋の芸能文化の豊かさを次世代へ伝える記念レクチャーを開催します。研究者の安田先生と、西川流で舞踊を学び、ダンサーとして活躍する本田剛文さんが、名古屋の伝統芸能の核心に迫ります。
日時: 2026年11月14日(土)午後2時30分〜午後4時30分
会場: 名古屋都市センター 特別会議室(名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル内)
料金: 3,000円
定員: 50名
講師: 安田文吉(日本近世文学・芸能研究者)、本田剛文(BOYS AND MEN)
注目プログラム4:名古屋の怪異と地域資源

「怪異とは何か」という問いから始まり、それがどのように地域や観光資源として機能するかを考えます。ドラマ『バケバケ』の舞台となった松江と、独自の怪異・妖怪伝承を持つ名古屋を対比させ、怪異を鍵として地域の可能性を探ります。
日時: 2026年11月15日(日)午後2時〜午後4時
会場: 名古屋都市センター 第1会議室(名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル内)
料金: 2,500円
定員: 50名
講師: 小泉 凡(民俗学者)、島田尚幸(妖怪文化研究家)
名古屋和菓子 プログラム
名古屋は、和菓子パラダイスです。生菓子から干菓子、団子、饅頭、どら焼き、あられまで、そのラインナップの幅と深さは格別。技術力の高い職人たちと、和菓子を愛する市民文化に支えられています。今年も和菓子好きにはたまらないプログラムを多数ご用意しました。
注目プログラム1:自慢したい名古屋和菓子

毎年恒例の「名古屋和菓子巡り」。10月中旬発行予定のパンフレットを片手に、名古屋が誇る和菓子を探す旅に出てみませんか?
期間: 2026年10月17日(土)〜11月15日(日)
参加店舗(全31店): 青柳総本家 大須本店、一朶、京菓子処 梅屋光孝、大須ういろ本店、覚王山 不老園、京菓子司 亀広良、尾張名古屋 亀屋芳広 本店、川口屋、菓道心 如月、元祖鯱もなか本店、御菓子司 菊屋、御菓子司 菊屋茂富、きよめ餅総本家、栗菓匠 和泉、孝和堂本店、あられの匠 白木 本店、雀踊り総本店、大黒屋本店、御菓子所 つくは祢屋、御菓子処 福田屋、不朽園、御菓子司 不老園正光、舞雀 中郷店、万年堂、御菓子司 美濃忠本店、みふく堂、むらさきや、餅文總本店、山田餅なるみ、御菓子所 芳光、両口屋是清 東山店
注目プログラム2:名古屋和菓子と日本酒の愛を語り合う

毎年大好評の和菓子と日本酒のペアリングイベント。今年も開催決定です!カリスマ和菓子バイヤーが、名古屋の和菓子店の若き跡継ぎたちとタッグを組みます。和菓子店の職人がその場で作り上げる作りたての和菓子と日本酒との贅沢なペアリングをお楽しみください。
日時: 2026年10月30日(金)午後7時〜午後8時30分
会場: FOODLAB.358 つるま公園(名古屋市昭和区鶴舞1-156 鶴舞公園内)
料金: 6,000円(軽食、和菓子、アルコール・ソフトドリンク付)
定員: 60名
出演: 畑 主税(高島屋 和菓子バイヤー)、名古屋生菓子協会 青年部
やっとかめ文化祭 DOORS の裏側
メインビジュアルに込めた想い

ディレクター:高橋 啓介

メインビジュアルは、狂言師の井上松次郎さんをモデルに、名古屋に舞い降りた「笑いの神様」が街を楽しむ姿を表現しています。
今回の撮影地は、名古屋城を囲む名城公園。緑豊かな市民の憩いの場である背景には、今秋のアジア大会・アジアパラ大会の会場の一つであるIGアリーナも収めました。名古屋を愛する人々が作り上げるこの祭りに、街の記憶をアーカイブしていきたいという願いが込められています。
運営を支える「やっとかめ大使」

やっとかめ文化祭は、「やっとかめ大使」の皆さんと一緒に作り上げています。期間中、黄色い法被を着た大使たちが会場の運営やレポート、写真撮影などを担当します。大使の活動は公式noteでも随時発信しているので、ぜひチェックしてください。
名古屋への愛と、街をもっと面白くしたいという情熱を持つ大使たち。この活動を通して、日常の中で名古屋の街への愛着を持つ人が増えることを願っています。
開催概要
東西の文化が混ざり合い、独自の伝統として磨き上げられてきた名古屋。「やっとかめ文化祭 DOORS」は、その名古屋を「見て、聴いて、触れて、歩く」都市型フェスティバルです。伝統芸能と旅の拠点「芸どころ・旅どころ名古屋」を掲げ、街中に文化への「扉」を開くことで、この街の魅力を再発見し、新しい体験の場を提供します。
期間: 2026年10月17日(土)〜11月15日(日)
主催: やっとかめ文化祭実行委員会(名古屋市〈文化芸術推進課、観光推進課、歴史まちづくり推進課〉、名古屋市教育委員会〈文化財保護課〉、公益財団法人名古屋市文化振興事業団、名古屋観光コンベンションビューロー、名古屋まちづくり公社、中日新聞社、名古屋観光ブランド協会、NPO法人大ナゴヤ大学ネットワーク);特別協力:クリエイティブリンクナゴヤ
助成: 文化庁(文化芸術創造拠点形成事業)、一般財団法人地域創造(地域文化芸術活動助成事業)
公式サイト: https://yattokame.jp
チケット情報
9月11日(金)午前9時よりチケット販売開始。
ご希望のプログラムを以下のサイトからお申し込みください。
街中芸ひろば:https://teket.jp/g/fvwfnp81vy
名古屋市文化振興事業団チケットガイド(平日9:00〜17:00、郵送対応可):052-249-9387。また、文化振興事業団が運営する文化施設(各区文化小劇場、天白文化小劇場、青少年文化センター、名古屋能楽堂など)でも窓口購入が可能です(土日祝も営業)。施設休館日等の都合で変更がある場合があるため、各施設の公式サイトをご確認ください。
旅する名古屋学:https://teket.jp/g/ii3n1jer13
名古屋和菓子「名古屋和菓子と日本酒の愛を語り合う」:https://teket.jp/1478/75214
旅する名古屋学 プレイベント開催(9月13日・日)

9月13日(日)午後2時〜午後4時:デイリーポータルZ編集長の林雄司氏と、名古屋在住のフリーライター大竹敏之氏によるトークイベント。「名古屋での『楽しみ』を自分で見つけ、育てる方法」をテーマに、自分なりの面白がり方を掘り下げます。
金シャチ横丁で楽しむ一日(10月31日・土)


10月31日(土)午前11時開場〜午後9時閉場:名古屋の和菓子、伝統芸能、さらにはニッチなサブカルチャーまでを網羅した「やっとかめ文化祭 DOORS in 金シャチ横丁」。さまざまな文化が混ざり合う、一日限定の特別な空間です。