土浦亀城邸にて2026年8月に映画上映とトークイベントを開催――日本の工芸における「白」を巡って

发布于: 2026年7月14日
土浦亀城邸にて2026年8月に映画上映とトークイベントを開催――日本の工芸における「白」を巡って

2026年8月1日、東京都指定有形文化財である土浦亀城邸にて、映画上映とトークセッション「白磁・色絵磁器・染織――三つの『白』から紐解く、工芸の華やぎ」が開催されます。本イベントは、PO不動産株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:福田康裕)と公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団の共催となります。

プログラムの中心となるのは、現代的な造形で注目を集める白磁作家・和田彰氏の制作と思考を追った短編映画(約15分)の上映です。続いて、白磁、色絵磁器、染織という異なる分野の作家3名によるトークセッションを行います。和田氏に加え、重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)の十四代今泉今右衛門氏、染織家の宮入映氏が登壇。「白」という共通の視点から、素材や技法、表現、そして思考の違いについて深く掘り下げます。

工芸における「白」とは

工芸において「白」は、単なる色以上の意味を持ちます。

白磁においては、土や釉薬、彫り込みによって生み出される造形の差異を際立たせる存在です。色絵磁器においては、彩りをのせるための基盤となります。染織においては、白糸を植物染料などで染め上げる過程で、糸の構造や織り方、光の透過具合によって「白」の表情は刻々と変化します。本プログラムでは、各分野における「白」の役割と意味を通じ、日本の工芸が持つ技法、感性、そして創造的思考の幅広さを紹介します。

土浦亀城邸の「白」

会場となる土浦亀城邸もまた、「白」を象徴的な要素として持つ建築です。モダニズム建築の特徴である白く箱型の外観に加え、明るく開放的なリビングは、インテリアの素材や丸い照明器具に宿る柔らかな白が際立っています。

3つの工芸が共鳴する「白」というテーマにふさわしい空間を活かし、各回20名限定の少人数制で開催。映画、工芸、建築、そして言葉が密接に交差する親密な空間をお届けします。

イベント概要・プログラム

お申し込みはPeatixより受付いたします:https://kogei3.peatix.com.

申し込み開始およびイベントページ公開は、7月10日(金)午前10:00を予定しています。

イベントプログラム情報

注意事項とお願い

土浦亀城邸は元住宅であり、文化財建築物でもあります。ご来場の際は、以下の条件を確認し同意のうえでお申し込みください。

  • 当日は館内の見学時間はございません。指定された動線および座席エリア外への立ち入りはご遠慮ください。
  • バリアフリー対応ではありません。車椅子や杖を使用される方の来場は難しく、未就学児の同伴もご遠慮いただいております。
  • その他、入館に関する注意事項も適用されます。詳細はこちらをご確認ください。
  • 内容、登壇者、スケジュールはやむを得ない事情により変更される場合があります。

登壇者紹介

十四代 今泉今右衛門(重要無形文化財「色絵磁器」保持者)

1962年佐賀県生まれ。

2014年、重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)に認定。日本工芸会副理事長。

十四代 今泉今右衛門

和田 彰(白磁)

1978年千葉県生まれ。

2017年、第64回日本伝統工芸展にて日本工芸会保持者賞など、受賞多数。日本工芸会正会員。

和田 彰

宮入 映(染織)

長野県生まれ。

2012年、第46回日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞など、受賞多数。日本工芸会正会員。

宮入 映

土浦亀城邸について

所在地:東京都港区南青山2-5-13

設計:土浦亀城・土浦信子(1935年、品川区上大崎にて竣工)

修復・移築設計:安田アトリエ

建物概要:地下1階、地上2階、建築面積66.39平米、延床面積191.36平米

土浦亀城邸 外観

撮影 ©Tomoyuki Kusunose