鹿島美術「MEGURU」第28回オークション開催:過去最多710点を出品、11月21日より無料プレビュー公開

發布於: 2026年11月6日 •
鹿島美術「MEGURU」第28回オークション開催:過去最多710点を出品、11月21日より無料プレビュー公開

鹿島美術(東京都中央区京橋)は、2026年11月21日(土)から11月29日(日)まで、「日本美術オークション MEGURU 第28回」を開催いたします。同オークション史上最多となる作品数が出品される本回は、見応え十分の内容となっています。最大の注目は、江戸時代に独自の装飾美を確立した「琳派」の名品特集です。時代を超えて受け継がれてきた、モダンで洗練された美意識を堪能できる作品が数多く出品されます。

「MEGURU」は、近世から近代の日本画を中心に、洋画、書、版画、工芸まで幅広いジャンルを扱うオークションとして2019年にスタートしました。創業以来、日本全国の所蔵家から託された選りすぐりの作品を国内外の美術愛好家へ届け、日本有数の日本美術オークションへと成長を遂げました。

美術品を次世代へ手渡すことは、日本の文化と芸術を未来へ繋ぐことでもあります。美術商は作品の価値や魅力を再認識し、必要とする方々へ橋渡しすることで、その文化の継続を支えています。「MEGURU」はその役割を担う場の一つであり、作品が新たな所有者と出会い、大切に受け継がれていくことで、美術の歴史と魅力が次の時代へと紡がれていきます。

11月開催の第28回では、江戸時代に花開いた琳派の美学に焦点を当てます。尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一、酒井道一ら、琳派を代表する画家の作品が多数登場し、時代やジャンルを超えて愛され続ける琳派の魅力を体感できるラインナップとなっています。

琳派とは?時を超えて輝く、モダンで洗練された美意識

琳派は江戸時代初期の京都で誕生しました。日本美術の伝統を継承しながら、独自の装飾美を発展させた芸術潮流です。草花、鳥、流水といった自然のモチーフを大胆に描き出し、鮮やかな色彩、単純化されたフォルム、余白を活かした構図によって、洗練された絵画を生み出しました。

その手法は、自然を写実的に再現することに留まりません。形や色彩を大胆に構成し、一枚のデザインとして成立させています。こうした現代的な感性は、現代のポスターやグラフィックデザイン、ファッションパターンにも通じるものです。絵画から工芸へと広がったその装飾性とデザイン感覚は、江戸時代に生まれたものでありながら、今なお新鮮な魅力を放っています。

琳派特集

琳派の注目作品

無落款「四季草花図」

無落款「四季草花図」

金地の広大な余白を背景に、四季折々の草花が流れるように描かれた、迫力ある屏風の対作品です。

一つひとつの草花が大きく丁寧に描かれ、個性を際立たせながらも、全体として美しい調和を生み出しています。金地の余白がもたらす広がりと、色彩の洗練された美しさによって、見る者に深い印象を残す屏風です。

※「無落款(むらっかん)」とは、作品に作者の署名や印がないものを指します。

伊年印「草花図」

伊年印「草花図」

草花を主題とした本作品は、琳派の画風を汲み取る上で非常に興味深い作品です。「伊年」という印が押された作品群は、俵屋宗達の工房、あるいはその系統の絵師によって制作されたと考えられています。自然の姿を写しながらも、形や配置にデザインとしての感覚を取り入れた、琳派ならではの美意識が伝わります。

酒井抱一「流水藤の花図」

酒井抱一「流水藤の花図」

酒井抱一は「江戸琳派の祖」として知られる画家です。尾形光琳の芸術を研究し、江戸の感性の中でその美意識を発展させました。流水と藤の花という自然のモチーフを通して、抱一が描いた優美な世界を体験できます。流水と花が組み合わさることで生まれる情緒も大きな見どころです。

酒井道一「青葉楓百合雁緋 紅葉楓菊」

酒井道一「青葉楓百合雁緋 紅葉楓菊」

酒井抱一の系譜に連なる酒井道一の作品も、今回の特集の目玉です。青葉、紅葉、百合、菊など、季節を彩る植物を主題としており、自然の豊かな表情と装飾的な構図の魅力を伝えています。季節の草花を描いた作品群と共に、琳派の美意識がいかに後世へと受け継がれてきたかを示す一例です。

11月のオークションを通じて、多様な表現や画家それぞれの個性をぜひお楽しみください。

過去最多の710点が集う「MEGURU」

「MEGURU」第28回は、浮世絵、古画、近代絵画、洋画、書、工芸など、オークション史上最多となる710点もの作品が集結しました。

会期中はプレビュー(下見会)を開催します。どなたでも自由にご来場いただき、作品を間近でご覧いただけます。ケースに入れずに展示されている作品も多いため、質感や細部、絵画が持つ存在感をダイレクトに感じられる点が「MEGURU」の大きな魅力です。幅広い作品を直接手に取るように鑑賞し、心惹かれる一点を探してみてください。

プレビューへの来場が難しい方は、公式サイトですべての出品作品を閲覧し、入札を行うことも可能です。

主な出品作家

  • 浮世絵: 歌川広重
  • 古画: 伊藤若冲、曽我蕭白、円山応挙、長沢芦雪、森狙仙、浦上玉堂、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一、歌川国芳、河鍋暁斎、渡辺省亭、小林清親
  • 近代版画: 川瀬巴水、吉田博
  • 近代絵画: 横山大観、川合玉堂、福田古道人、木村武山、竹内栖鳳、伊藤小坡、安田靫彦、前田青邨、川端龍子、速水御舟、鏑木清方、甲斐庄楠音、竹久夢二、田中一村、片岡球子、杉山寧、福井江太郎、斎藤清
  • 洋画: 熊谷守一、国吉康雄、岸田劉生、中川一政、東郷青児、松本竣介、児玉幸雄、斎藤真一、鴨居玲、藤田嗣治、浜口陽三、草間彌生
  • 書: 豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、本阿弥光悦、白隠慧鶴、仙厓義梵、良寛、西郷南洲、徳川慶喜、勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟、伊藤博文、福沢諭吉、東郷平八郎、与謝野晶子、若山牧水、川端康成、日比野五鳳、西川寧、篠田桃紅
  • 民藝: 棟方志功、芹沢銈介、河井寛次郎、浜田庄司、土門拳
  • 工芸: 川喜田半泥子、北大路魯山人、加山又造、加守田章二、藤田喬平、小谷眞三、栗木達介、エミール・ガレ

プレビュー(下見会)概要

  • イベント名: 日本美術オークション MEGURU 第28回
  • プレビュー期間: 2026年11月21日(土)~11月29日(日) - 入場無料、会期中無休
  • 会場: 鹿島美術(東京都中央区京橋)
  • 時間: 午前10:00~午後6:00
  • 出品点数: 710点
  • 入札締切: 2026年11月29日(日)午後6:00
  • 開札: 2026年12月1日(火)午後3:00

プレビューの見どころ

  1. ケースなしで間近に鑑賞: 作品をガラスケースに入れずに展示しているため、それぞれの質感や筆致、大きさを至近距離で確認できます。一部展示されていない作品もありますので、特定の作品をご覧になりたい場合はスタッフまでお声がけください。
  2. 専門スタッフによる案内: プレビュー期間中は、作品に精通したスタッフが常駐しています。技法、見どころ、画家の背景など、気になることがあればその場で質問いただけます。
  3. その場で入札が可能: 気に入った作品があれば、会場内に設置された入札用紙に必要事項を記入し、入札箱に投函することでオークションに参加可能です。初めての方でも分かりやすいシステムです。遠方の方にはコンディションレポートをお送りすることも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

Webでのラインナップ確認と入札

「MEGURU」公式サイトでは、事前に出品作品のラインナップを確認し、入札を行うことができます。

オリジナルカタログを無料配布

全出品作品を掲載したオリジナルカタログを無料で配布しております。ご希望の方はフォームよりお申し込みください。

印刷版カタログは部数に限りがあり、なくなり次第、ウェブカタログのみの対応となります。

Web限定オークション「MEGURU Online」も同時開催

「日本美術オークション MEGURU 第28回」とは別に、Web限定のオークション「MEGURU Online」も開催されます。

会場で作品を見てから入札する形式とは異なり、「MEGURU Online」は入札から落札までウェブ上で完結するオンライン限定オークションです。現在価格をリアルタイムで確認できるオープン入札方式を採用しており、多くの作品が数千円からスタートするなど、より親しみやすい価格帯のラインナップとなっています。

  • 日本美術オークション MEGURU 第28回 [MEGURU Online]: https://meguru-auction.jp/mem_goodslist
  • 入札期間: 2026年11月20日(金)~12月9日(水)
  • 入札締切: 2026年12月9日(水)午後9:00

※「MEGURU Online」は「日本美術オークション MEGURU 第28回」とは別のオークションであり、出品作品や入札方法、開催日程が異なります。